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柏崎の三大名園

Date2015.10.05  Category 柏崎のこと

柏崎市内には「秋幸苑」「松雲山荘」「貞観園」の三つの庭園があり、初夏の青葉、秋の紅葉、季節により、それぞれの個性豊かな美しさと様々な趣で訪れる人を迎えてくれます。

【松雲山荘】

松雲山荘(しょううんさんそう)は、1926年(大正15年)から柏崎市東本町の蓮池庭師2代の手によって造園された名園で、1971年(昭和46年)に飯塚謙三氏から市へ移譲されました。情緒あふれる日本庭園は、赤松、つつじ、もみじなど多数の樹木に覆われ、灯籠、太鼓橋、東屋、池などを配しています。

秋の燃え立つ紅葉は特に評判が高く、約300本のモミジやドウダンツツジの垣根が色づき、訪れる人の目を奪います。10月下旬日から11月下旬日までのライトアップ期間には家族やカップルでの来園者が光と紅葉の幻想的な庭園を堪能しています。昼間とは一味違った、幻想的な雰囲気を味わうことができます。

松雲山荘入り口

松雲山荘入り口

庭園内には木村寒香庵重義の篤志で開館された木村茶道美術館があります。この美術館最大の特長は、18帖の茶室において館蔵品の茶道具を実際に使用して、席主が説明を行いながら点前をし、毎日お茶席を楽しめることです。

木村茶道美術館

木村茶道美術館

通常はガラス越しに見るだけの茶道具を実際に手に取り使って楽しむことが出来るのは、国内でもこの施設だけです。

これは収集者の木村寒香庵翁の「使ってこそお道具であり、使わなければお道具が死んでしまいます。」との考えによるものです。紅葉の期間には屋外茶席も設けられ、秋の風情を存分に楽しむことができます。

木村寒香庵は1896年(明治29年)柏崎近郊の旧北条村に生まれ、早稲田大学と米国パルパライソ大学を卒業し、34歳で北条村の村長となり、12年間その職を全うしました。

茶道については、不白流の清水宗観氏に学び、その後茶道教師として多くの弟子を育て、茶道の普及に努めました。1983年(昭和58年)生涯をかけて収集した茶道具などの財産を柏崎市に寄付し、翌年木村茶道美術館はオープンしました。1990年(平成2年)木村寒香庵は亡くなりましたが、享年95歳でした。

木村茶道美術館は木村寒香庵翁の無私の行為に感激した人達と翁に教わりお世話になったお弟子さん達のボランティア精神により成り立っている小なりといえどもキラリと光る施設です。

■木村茶道美術館所在地
〒945-0841 新潟県柏崎市緑町3-1(松雲山荘内)
■電話・FAX:0257-23-8061

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【飯塚邸(秋幸苑)】

飯塚家はこの地域の大地主として地域経営に貢献し、経済界及び政界において活躍した家柄です。
終戦後の1947年(昭和22年)10月、飯塚家は昭和天皇の全国御巡幸の際の行在所(あんざいしょ)となりました。

飯塚邸

飯塚邸

後に庭園は「秋幸苑」(しゅうこうえん)の名を天皇陛下から賜り、1973年(昭和48年)には「秋幸苑と行在所」が柏崎市史跡として文化財指定を受け、2001年(平成13年)に、第14代当主飯塚知義氏から市へ寄贈され、一般公開されることとなりました。

主屋の西側に広がる庭園(秋幸苑)は、建造当初から殆ど姿を変えず、変化の多い池庭を中心とした池泉回遊式になっています。
園内は、様々な大径木により地面が湿潤に保たれており、苔類が育まれています。 また、石灯籠や景石、多様な植物により、四季折々の情景を楽しむ事ができます。

主屋は、座敷棟・勝手棟・居宅棟・新座敷棟・裏土蔵棟で構成されています。

座敷棟部分は当初、江戸時代末期に建てたれた平屋建てでしたが、昭和20年代に二階を増築したと言われています。

新座敷は大正期に増築されたもので、裏中門の形の居宅部分も同時期のものと考えられています。

行在所(あんざいしょ)の御座所は新座敷棟二階十畳の間、御寝所は御座所の向かって左側十畳、御化粧室は二階六畳、 新聞御覧所は御座所の右側六畳の間となっています。長尺材、無節材、巾広材、そしてケヤキ材など最上級の部材が使われており、 当時の上質な和風建築のあり方がよくわかる造りになっています。

就幸苑と表門

就幸苑と表門

表門は、出桁造(だしげたづくり)の大規模な長屋門で、大きなケヤキ材が用いられ、門番所が組み込まれています。門の正面中央には大扉が、右側には潜戸(くぐりど)付きの控扉が設けられています。また、両側には蔵が配されており、その姿には見る人を圧倒されるものがあります。

この表門の両側の上手蔵(かみてぐら)と下手蔵(しもてぐら)の二棟が展示室となっており、飯塚家で使われていた生活用具や代々伝わる名器を展示しています。

■飯塚邸所在地
〒945-1122 日本,新潟県柏崎市大字新道5212-4
■電話・FAX:0257-20-7120

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【貞観園】

写能坂

写能坂

貞観園の入口の坂を写能坂といいます。 石段を登りきると貞観園の建物が姿を現します。

駐車場から少し歩くのですが、手入れの行き届いた石段は、四季折々の風情があります。

駐車場からは勾配の緩やかな近道もありますので、帰路は写能坂を下って駐車場へ戻るコースもおすすめです。

貞観園は、300年以上も続く日本名園で、その昔村山氏が松之山郷(現在の十日町市)から移住して以降、代々の当主により築造された庭園です。

現在は、13 代目当主が(財)貞観園保存会として管理しています。園名”貞観”の二字は、天保14年、越後の儒者、藍沢南城により命名されたもので、中国の詩「遺情捨塵物、貞観丘壑美」の一句から引用されたということです。

京都風の名園は、幕府の庭師九段仁右衛門、藤井友之進の指導により改修した池泉回遊式庭園で、県内に数少ない国指定名勝庭園のひとつです。中心となる貞観堂は文化的価値が高く、1937年(昭和12年)に国の名勝に指定されました。

庭全体に見事な苔が広がり、スギゴケやジャゴケなどの百数種類以上の苔は、苔で有名な京都の西芳寺に次ぐものとも言われています。また、佐渡の赤玉石を多く用いるなど地方色もうかがわれ、趣きあふれる名勝を楽しむことができます。

■貞観園所在地
〒945-1502 新潟県柏崎市高柳町岡野町593

■電話・FAX:0257-41-2100

貞観園 池泉回遊式庭園

貞観園 池泉回遊式庭園