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蝋型斑紫銅 四代晴雲 「原 惣右衛門」 作品展示中

Date2014.09.16  Category 柏崎のこと

原惣右衛門 花器柏崎の工芸品として最初に思い出されるのが蝋型斑紫銅器(ろうがたはんしどうき)です。
繊細な細工と自然の生み出す斑紫が特徴の銅器で、蝋型鋳金は新潟県無形文化財にも認定されています。

昔、柏崎(現在の柏崎市大久保)には越後を代表する鋳物業の村がありました。
柏崎での鋳物の歴史は古く、14世紀中頃に河内国丹南郡日置荘(今の大阪)から来た鋳物師たちが、鋳物を行うに最適な土(真土)が産出されたこともあって大久保に永住したのがはじまりです。

鋳物師は上杉家から保護を受け、江戸時代には「勅許鋳物師」となって県内の多くで需要を賄っていました。江戸期の県内の梵鐘の6割に大久保鋳物師の銘が印されていたことからもその活躍は伺えます。

その後、江戸後期になると塩釜の需要の激減、鍋釜や梵鐘の需要も飽和点に達したことから衰退の一途を辿りましたが、大久保鋳物は蝋型鋳金で新たな活路を開き、原仁右エ門工房は子の力蔵、孫の琢斎(佐渡鋳金界の祖)・得斎と代々その技術を高めてきました。

原得斎の技術は初代原惣右エ門に継承され、現在も4代目晴雲、原惣右エ門がその技術を伝承しています。
「原惣右エ門工房」は、たたらの軸受け石で作られた門柱が目印です。

当館売店内ギャラリーで作品を展示中

花器 小

蝋型鋳金 花器 小

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香立 蝶

蝋型鋳金 香立 蝶

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

原惣右衛門工房
柏崎市大久保2丁目3の12
TEL.0257-22-3630  FAX.0257-22-3630

大きな地図で見る当館から国道8号線を柏崎方面へ車で10分程度

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